DKAA小林大祐建築設計事務所

小淵沢駅周辺地域活性化計画
Regional Revitalization Project around Kobuchizawa Station

※前職 東京藝術大学(特任研究員)での担当実績

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主催 北杜市    
受託者 東京藝術大学    
計画対象地 北杜市・小淵沢駅周辺地域    
計画概要 まちづくり/都市計画・交通計画策定、ランドスケープデザイン、市民ワークショップの開催など
   
期間 2012年7月~2013年3月    

 

駅舎・駅前広場からの、まちづくり提案

2011 年に山梨県の北杜市と東京藝術大学社会連携センターの間に締結された覚書に基づく、まちづくり地域活性化計画の実践的な取組みです。JR小淵沢駅は八ヶ岳の麓に位置する北杜市北エリアの玄関口であり、年間を通して多くの観光客が見られます。しかし、旧駅舎・駅前広場は狭小で老朽化も進んでおり利便性の悪さが大きな課題となっていました。本計画では、駅舎と駅前広場を一体的に再整備することで地域活性化に大きく寄与する公共空間の提案が求められました。


”小淵沢らしさ” を求めて

同時に開催した市民ワークショップでは、「歴史」「里山の風景」「懐かしさ」といった、ふるさととしての小淵沢らしさを望む声が多く挙がりました。小淵沢駅は八ヶ岳観光圏の玄関として人を招き入れる場であると同時に、ここに暮らす方々にとっては自らの” 玄関”であり、地元らしさが感じられる場であってほしいという願いが強く感じられました。


営みの記憶/景観のエレメント

小淵沢駅から歩くとすぐに美しい田園風景が広がり、八ヶ岳南麓に続くなだらかな斜面に自然石積みの擁壁が多く見られます。古くは縄文時代からこの地に紡がれてきた人々の営みが、この特有の風景(歴史)を作り上げてきたとも言えます。そのような、”営みの記憶”ともいうべき自然石積みなどのエレメントを駅前広場の景観要素として取り入れ、原風景を想い起こさせる駅舎・駅前広場の提案を行いました。

掲載
『GA JAPAN 121』2013年3月
       

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