DKAA小林大祐建築設計事務所

豊昭学園1号館 東京交通短期大学
Tokyo College of Transport Studies

※前職 北川原温建築都市研究所での担当実績
設計統括責任者として従事

HC4
HC4
HC4
HC4
HC4
撮影:千葉 顕弥
 
建築主 学校法人豊昭学園 建築設計 北川原温建築都市研究所
所在地 東京都豊島区 構造設計 TECTONICA INC.
用途 学校(短期大学)   金田充弘(東京藝術大学)
敷地面積 614.29㎡ 設備設計 建築エネルギー研究所
建築面積 494.72㎡  
延床面積 2,817.49㎡ 施工 北野建設
階数 地上9階、地下2階    
構造 RC造(一部鉄骨造)    
竣工 2018年3月    


キャンパスをつなぐ

1998年に豊昭学園キャンパス委員会と北川原温建築都市研究所の協働により、キャンパス基本計画における計画目標の設定やマスタープランの策定が行われ、『グランドデザイン(フェイズⅠ)』がまとめられました。その後、2013年までにキャンパス計画の第3期(フェイズⅢ)が完了し、概ね当初の方針に沿った形で校舎の建替えや景観整備が進められてきました。ここでは、公共街路によって物理的に分断されたキャンパスの中に校舎が点在するという特殊条件のもと、いかに“キャンパス全体をつなぐ“デザインが可能であるかが設計の主題となりました。


学園の新たな ”ランドマーク”

今回の第4期計画(フェイズⅣ)の対象である1号館の敷地は、交通量が多く人々の注目を受けやすい川越街道・首都高速5号池袋線に面しており、学園キャンパス全体のイメージを決定付ける重要な立地にあります。新たに計画する建物には、外部の人びとを迎え入れ学園全体の広報を担う「エントランス機能」と、都市に対してキャンパスを象徴する新たな「ランドマーク」としての役割が求められました。



多様な居場所と、都市空間の自然

また、都市空間における限られた敷地の中で、学生の「生活空間」としての多様性をいかに持ち得るか、ということも大きな課題でした。学習空間を詰め込むのではなく、そこから逃れて想像力を喚起できるような居場所を様々に用意する。
日影規制により切り取られた建物ヴォリュームの合間から空に開かれたテラスと、異なるレベルに配置された2つの屋上空間が、都市において風や雨、光を享受できる自然との関係性を生み出しています。

掲載:
『GA JAPAN 163』2020年3月
『GA JAPAN 149 / PLOT』2017年10月
『新建築』2018年12月号
展示:
『GA JAPAN 2017/PLOT 設計のプロセス展』2017年11月~2018年2月

WORKS       HOME